資料集【2021年】ソムリエ・ワインエキスパート二次対策で良くいただくご質問

【2021年】ソムリエ・ワインエキスパート二次対策で良くいただくご質問

JSAソムリエ・ワインエキスパート二次試験。

試験が近づくと、頑張っていらっしゃるからこそ、迷える子羊さんにもなりやすいですよね。中には、「やればやるほど分からなくなる」なんて弱気になっていらっしゃる方も。

テイスティングは知識も大変重要ですが、どうしても感覚的な部分もあるため、個人差がとても大きいと思います。その方にとって必要なこともお一人おひとり異なるので、可能ならマンツーマンでトレーニングさせていただきたいくらい。だけどそれも現状ではなかなか難しいので、よくいただくご質問と、ちょっぴり思うことを書きます。

よく出る品種のコメントを暗記して書くのって、あり?なし?

その人のレベル次第と思います。

 

スポーツやビジネススキルなど、あらゆる「体得系」の分野で、下記のことがよく言われていることと思います(※具体的なソースが思い浮かばないので、もしご存知でしたらご教示ください。レベルや注釈は、私の解釈で勝手に書いています)。

ごく一部の天才的な方を除いて、普通の方は、何かを始める時に最初はレベル1の状態です。頭でも分からないし、もちろんできない。

そこから、頭ではわかるようになって、でもまだ体がついていかない状態がレベル2。

頑張って一生懸命意識しながらやれば、なんとかできるようになった!という状態がレベル3。

もう体得して無意識にできちゃう状態がレベル4。

もちろん能力は高いに越したことはないけど、ソムリエ・ワインエキスパートの二次試験突破に最低限必要なのは、レベル3と思います。あれこれ意識して一生懸命考えて、なんとか大まかにできる状態。

レベル3もしくは4の方が、「きっとあの品種だ」と思い、そこに寄せたコメントをしていく…というのは、アリだと思います。なぜなら、大まかに合っている可能性が高いからです。

しかし、レベル2以下の方にはオススメしません。

例えば「テイスティングの仕方やコメントの言葉の選び方、品種や産地の特徴という基礎知識は学習して大体頭に入っているが、まだアルコール度数や酸の量など基礎的な分析力が育っていないので、全体的な推論があまり当たらない」と言う状態の方はレベル2でしょう。

この状態の方が、短期間の学習で受験テクニックだけ覚えて、例えば「ハーブの香りがするからSBだ!」などと少ない要素で品種や産地を安易に特定し、そこに寄せた品種のコメントに猛進すると、あぶないです。若い爽やかな白ワインは大なり小なりハーブの香りがしたりしますよね。

ちゃちゃっと結論を決めて暗記したコメントを書いて早く楽になりたい気持ちはよくわかるけど、大外しする危険があるから心配なので、できればやって欲しくありません。。。

例えば、「迷ったら白は全部シャルドネのコメントを書けばいい」とかで運良く受かっちゃった方々に対して、そんな有資格者ってどうなの?というのは確かに私も思いますけど、それだけじゃなくて、単純に合否に関してのリスクも高いからやって欲しくないのです。

本当に人間の先入観は大きく、一度「こうだ!」って思うとそこに寄せたものしか見えなくなっちゃったりするから、気をつけてくださいね。急がば回れで、よくご存知の方こそ特に、いつもピュアな心でワインと向き合いましょう(^^)

ということで。ご自身のレベルに合わせて作戦を考えてください。

ちなみにレベル2からレベル3へ上がるには、「先生!見分け方を教えてください!!」とかも無駄ではないけど、すでに頭ではわかっている方はテクニック的な知識だけさらに増やそうとしても効果が薄いです。それよりも大切なのは、得た知識を活かして体のほうをUPさせるための、ご自身の鍛練でしょう。例えばアルコール度数の低中高がとれないなら、大まかにとれるようになるまで12%以下と13%程度と14%以上のワインを並べてひたすら練習するとか、そういう地味な努力も、したことのない方は本当に急がば回れでやってみてください(全体的なボリューム感に関わるので、大まかなアルコール度数は大事です)。

 

先生やスクールによって模範解答が異なるから混乱するんだけど!

そうですよね…ごめんなさいね…😭

毎年必ずと言って良いほど皆様からいただくお声のひとつです。

例えば香りに関して、こんなことが言われています。(※アカデミー・デュ・ヴァンStep1のテキストより。Step1は本当に基礎講座ながら濃ゆいのでおすすめです。)

ワインのように様々な香りを持つ液体を、閾値のパターンが異なる複数の人間が嗅いだら、全く違う印象を受けるということは、当たり前に起こるのですよね。もちろんベテランの有名ソムリエさんや著名な評論家の方々同士でも起こります。同じワインを、ある方はイチゴと感じて、ある方はカシスと感じることもあります。

ですので、こんなことを私が申すのもアレなんですけど、先生によって解答が違うというのも、むしろソムリエ協会の模範解答自体も傾向が一定でないというのも、当たり前といえば当たり前です。

ただ、個人差はあるとはいえ嗅覚も味覚も訓練で向上するため、試験の模範解答を作成する立場の方や、ワインスクール等で教鞭を取られている先生方は、少なくともこれから資格試験を受けようとされる方々と比べたら、きっと、「より多くの種類の香り」を「より少量で」知覚できる可能性が高いでしょう。

その教鞭をとられている先生方は、各々が今までの傾向を研究し尽くした上でテクニックを伝授したり模範解答を作成したりされていますので、基本的にどの先生についていっても合格はできるはずです。あれこれ聞いて迷子になっちゃう方は、ご自身のしっくりくる本や先生の仰ることだけを100%信じて突き進むと良いでしょう。

 

※2021/04/29追記:おすすめ参考記事
講師によって言うことが違うという混乱について思うこと」
https://tomiwine.com/blog-39

 

過去のJSA模範解答の傾向に沿ってコメントを選べば絶対大丈夫だよね?

参考にはなりますが、盲信しすぎない方がいいと思っております。

 

富虎本に品種ごとのコメントパターンなども書いておいて恐縮ですが、「今までこの品種・この産地にはこの言葉が選ばれているから…」というのは、あくまで参考程度にして、目の前のワインと素直に向き合うようにしましょう。

年々ワインの流行りやスタイルも変わってきていて、同じ品種・産地でも安易に傾向をひとまとめにはしづらくなっているからです。

 

ちなみにスタイルの変遷について、思い出話ですが・・・

今のコメント形式が始まった2011年ごろ…私はグローバルダイニングにて、ネッド・グッドウィンMWの下で働いていました。

ネッドさんがトータルワインディレクターで、私はネッドさん直轄店の「シェフソムリエ」という身に余るポジションをいただいて、毎日必死でございました。

よく覚えています。

ネッドさんが嬉しそうに次々とケースで仕入れてくださるオーストラリアのスタイリッシュなワインたちは、今思えばとても幸せなのですけど、当時は正直、私のソムリエとしての力量がなさすぎるために売るのにちょっぴり苦労しました。

だって、記念日とかにいらっしゃる方が多いんですもの。わかりやすいベタなフランスやカリフォルニアの有名ワインの方が、簡単にウケやすかったんですもの(←経験・勉強不足の言い訳)。

売れるか売れないかは、本当に売り手次第だなぁって思います。ちゃんと説明ができたり、自分自身がお客様に信頼されて「あなたの勧めるものならなんでも飲んでみるよ」と言っていただける状態であれば、あらゆる面白いものを飲んでいただけるので、お互いにとってハッピーですよね。

ワインの説明のできるスタッフがいない日でも超無難に美味しい銘柄として、ダックホーンやレイミーなどを置いておいたら、「なんでこんなにカリフォルニアの発注が多いんだ!」ってネッドさんに怒られたりして(今はわからないけどネッドさんあまりカリフォルニアお好きじゃなかった。笑)。諸々が今より更に未熟で申し訳なかったな。。。本当に贅沢すぎる環境で、とてもいい経験をさせていただきました。

当時は、言い方悪いかもしれませんがワインエキスパートなどの資格を持っている方ほど、「カリフォルニアやオーストラリアのワインなんて、樽香や果実味が強すぎて飲めないよ〜」なんて仰る方が多かったような気がします(そうじゃない方ももちろんいらっしゃったけど)。

まさにワインスクールの受験対策講座等で「典型的」と教えられているニューワールドのワインのスタイルが、今よりもっとパワフルだったと思います。

ネッドさんの選ぶワインは、例えばオーストラリアのシラーでも、バロッサはほとんどなくて(ロックフォードのバスケットプレスくらいだったと思う)、ヴィクトリアの個性的な生産者のものが多かったです。当時「ネッドさんは本当に酸がお好きだな…」とこっそり思ってしまったくらい、とにかく全体的に酸が豊かでエレガントなものが多かったのですよ。

だから、オーストラリアって言ってもパワフル&大量生産型のワインばかりじゃないんだけどな、うーん人間の先入観は大きいけどどうやったら飲んでくれるかな、と当時よく思いました。

よく考えたら、もう、それは10年近く前になるんですね。その頃の「アメリカ・オーストラリアのシャルドネ」の典型的なコメントと今では異なると思うし、他の品種もそうでしょう。

というわけで、過去の試験模範解答の統計を取っても、近年以外は意味が薄いような気もします。あくまでご参考に、盲信はせずに、ということで。

飲み手の私たちにとっては、ワインの選択肢が広がって、ますます楽しい時代ですね♪

成熟と熟成はどう違うの?

若々しいのに成熟度が高いって矛盾してない?

成熟と熟成はどう違うの?

 

そんなご質問をよくいただきます。「成熟度が高い」「やや熟成した」などが並べられていて、それが意味合いの異なる言葉なので、たしかに混乱しやすいのですよね。成熟は原料ぶどうの成熟度合いのことで、熟成はワインの熟成度合いのことです。

 

以下のまとめ資料、もし参考になりましたら。

※富虎本をご購入くださっている方はP41に書いてあります♪

外観だけ全部取って次は香りだけ全部、のように横並びでコメントを作っていくのはダメ?

 

長くなるので別記事にしました。

以下の記事をもしよろしければ。

 

「外観だけ全部取って次は香りだけ全部、のように横並びでコメントを作っていくのはダメ?」
https://tomiwine.com/jsatt-4

 

 

試験を控えている方々、応援していますね!



🍷⭐🍷⭐🍷⭐️🍷⭐️🍷⭐️🍷⭐️🍷

お読みくださって、どうもありがとうございました。



●「これから始まるとみたの講座やワイン会」
せっかくのご縁ですので、一緒に飲みませんか
https://tomiwine.com/seminarcontents


●「メーリングリスト富組のご案内」
「富組」という形で、メールにて不定期でワイン会やセミナーのお知らせを配信しています。受け取ってあげてもいいよ、というかたは是非メーリングリストにご参加ください。
https://tomiwine.com/info-2


●「とみラインはじめました」
LINE公式アカウント作りました。上記メーリングリスト富組と同様の情報共有をもう少しカジュアルにお届けしようと思います。友達追加してあげても良いよという方はぜひ✨
https://tomiwine.com/info-81


●「当サイトに関してのお願い」
https://tomiwine.com/onegai


●「富田葉子のテイスティング虎の巻」ご購入&レビュー書いていただけるとありがたいです・・・!
https://amzn.to/3i1esVa


●「富田葉子の活動を応援してあげる!」
当サイトの資料に無料以上の価値を感じてくださったら、よろしければ、お気持ち分ご購入いただけると励みになります…!
https://tomiwine.com/blog-82

関連記事

富虎本の正誤表と補足

富虎本の正誤表と補足

1827 views

外観だけ全部取って次は香りだけ全部、のように横並びでコメントを作っていくのはダメ?

外観だけ全部取って次は香りだけ全部、のように横並びでコメント..

210 views

講師によって言うことが違うという混乱について思うこと

講師によって言うことが違うという混乱について思うこと

2317 views

琥珀色の主なリキュール色比較

琥珀色の主なリキュール色比較

1319 views

2021年5月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31  

タグクラウド

error: