「もし特定の産地の講義で熱量が落ちることがあったら、その産地に失礼だ」
尊敬しているボイトレの先生に言ってもらった、印象に残っている言葉の一つ。本当にそうだなって思う。自分がよく知っている産地や好きな産地は、熱が入って当たり前。そうではない産地を、いかに熱量を持って、楽しくお届けできるか。そこに力を注ぎたい。
特に近年、ワインに限らず世の中にさまざまな専門分野の動画も増えて、自分の喋りも人様の喋りも沢山みるようになって思うのが…
喋りのプロの方はやはりすごい。
忙しい現代人にとって「耳だけ需要」は一定数あると思うので、耳だけで聞いても成立するような動画を目指したいと特に近年まじめに思っているのだけど、実際に映像なしに耳だけで聞いても分かりやすく、かつ淡々とした内容が続いても飽きずに聞いていただけるようにするのは、ただのワイン講師にはとても高いハードルだと改めて感じる。自分はまだまだ全然出来ていない。
中田敦彦さんの動画とか、耳だけで流して聞いていても面白いもんね。ものすごいプロの技術だと思う。
自分はワインのプロの端くれとして内容を徹底的に監修して、講義は私でなく喋りのプロの方に読んでもらった方が、余程面白く伝わるんじゃないかとさえ思う。
ただ、私たちワイン講師が喋りのプロに勝てそうな部分は、実体験やワイン愛に基づく心から熱の入った話や余談ができる、ということだ。
だからこそ、喋りに関してプロの技術を持っていないワイン講師が、熱意の感じられない講義をしたら最悪だ。とても聞いていられない。そんな講義をしてはいけない。私の講義は、尊敬している先生にまだまだ「声じゃなく音だ」と言われてしまう。自分で聞いてみても、確かにと思う。しばしば自分の喋り方のダメさが嫌になる。少々うわべだけ滑らかになったって、ただの音だ、人の心に伝わらないんだ。精進したい。
最近よく思うのが、アナウンサーとナレーターは全然違うのだということ。一緒にしたら双方に失礼だ。スタイルや好みによると思うけど、私が目指したい講師としての喋り方は、アナウンサーではなく、ナレーターや声優だ。
立ちはだかる活字の山に、受験生からしたら呪文のように聞こえるであろうカタカナやアルファベットの羅列に、命を吹き込む伝え方をしたい。
なんでも、愚直にやれば、いつかできるようになると思ってる。そうやって生きてきたから。
がんばろ。
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