その他資料集シェリーの生産行程と分類について

シェリーの生産行程と分類について

シェリーの種類は現在、公式に10タイプです。「今は公式でないけど伝統的にはあったもの」を含めたら、もっともっと沢山のタイプが存在します。

タイプも多様なら造り方も多様で、細かいところは本によっても違ったり、造り手による差も大きかったりなど、本当に型にはめるのはなかなか難しいところもあるのですけど、シェリー原産地呼称統制委員会のサイトに現状書いてある通り、で、シェリーの行程と分類の簡略図を作ってみました。

ワイン全般にお詳しい方でもちょっぴりつまづきやすい、わりと「あるある」な留意点としましては、

  • ベースワイン完成の段階で、基本的にフロールは、全てのワインに自然発生していること
  • 途中のタイプ分類で、アモンティリャードにはならない(アモンティリャードはフィノまたはマンサニージャの延長上にある)こと
  • 中甘口シェリーは発酵を途中で止める造り方でなくブレンド法ということ
  • 必ずしも「サンルーカル産のフィノタイプ=マンサニージャ」でもないこと
  • 現在は多くの造り手がフロールを含む諸々をコントロールし、意図的にタイプの造り分けをしている(自然の成り行き任せではない)こと
・・・などでしょうか。

私もまだまだ勉強中ですが、少しでもシェリーの学習のためのお役に立てば幸いです。

ご参考までに、昔FBでシェアしておりました、辛口のみの行程と分類の簡略図はこちらです。

辛口といえば、日本や本国スペインでは辛口が主流ですけど、世界的には甘口が優勢なのですよね。特にブレンドタイプの中甘口。

ブレンドタイプの中甘口シェリー「Medium」「Cream」「Pale Cream」は、日本だとその存在すらご存知の方が少ないのではないかと思うのですが、主要なシェリー消費国のイギリス、アメリカ、北欧などでは定番のシェリーです。「ちょい甘」で飲みやすいので、「シェリーってキツいイメージで苦手」という方にもオススメです。てか、なぜ日本で一般的に「シェリー」といえば、いまだに辛口のFinoやOlorosoなどと、極甘口のPedro Ximénezなんでしょう…。両極端で、間がない、というかなんというか。私は全部好きだけど、慣れていない方には、FinoやOlorosoはキツく感じて、Pedro Ximénezは甘すぎることもあるでしょう。もうちょっと取っつきやすい、中甘口シェリーやMoscatelが、日本でももっと流行ってもいいのではないか、と個人的に思います。

下記はシェリー委員会のサイトや教本に載っていたものを参考にさせていただいて作りました、香りと味わいの分布図です。シェリーの大まかなタイプ別の特徴のイメージの参考になれば幸いです。

  • 表の上側は辛口、下に行くに従って甘口です。
  • 表の左側はすっきりフレッシュ系、右に行くに従ってどっしり複雑系です。
  • 残糖などの数値は現在のシェリー原産地呼称統制委員会のサイトより引用しました。
私もお教えいただいて、この冬は、まわりのシェリー好きのメンバーの間で、ペイルクリームのお燗が流行りました。まるで甘めの日本酒のお燗のようになり、おでんや鍋にも、とてもよく合いましたよ。

シェリーはタイプによって、造り手によって、同じお酒とは思えないほどの多様性があります。ぜひ色々と、お試しくださいね✨

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