ベネンシアドール&シェリー・アンバサダー試験概要

最新のお知らせ

▼1月5日 オンライン版 コミュニケーション能力認定2級講座
https://tomiwine.com/info-143
おかげさまで満席をいただきオンライン版を新設しました

▼2025年1月開始 WSET Level 2
https://www.duvin.jp/course/2524
1月11日スタート、土曜2コマずつ進む集中クラスです♪

▼WSET無料説明会
https://www.duvin.jp/trial/1748
随時開催中です

▼Wine Lover ブルゴーニュ編
https://www.duvin.jp/event/2233
1月12日(日)スタート、日曜の夕方のクラスです♪

▼1月開講 ソムリエ・ワインエキスパート受験対策「短期集中」講座
https://tomiwine.com/info-33
日曜隔週渋谷、月曜19時新宿、水曜19時渋谷、木曜19時オンラインの担当です♪

▼2月末〜3月開講 ソムリエ・ワインエキスパート受験「実戦」講座
https://tomiwine.com/info-36
オンラインが先にUPされました(追って対面クラスも公開されます)

▼ソムリエ・ワインエキスパート無料受験説明会
https://www.duvin.jp/trial/2216
対面もオンラインも随時開催中です

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「シェリーの試験も興味があるけど情報が少ない」

というお声をいただきますので、可能な範囲で書きます。

以下は、2024年度の情報です。

随時詳細は変わることがありますので、シェリー委員会のInstagramやホームページの最新情報をご確認ください。試験のお申込みやお問い合わせも、シェリー委員会へ直接お願いいたします。

(最新の試験概要は例年、その年の2〜4月頃に発表されています)

▼シェリー委員会のInstagram
https://www.instagram.com/sherryoficial2002?igsh=MXNlM2oyOTcyOHE5bQ==

▼シェリー委員会のホームページ
http://www.sherry-japan.com/

受験資格

基本的に、ベネンシアドールはサービス業のプロ向けの資格、シェリー・アンバサダーは愛好家向けの資格、という位置付けです。

以下はシェリー委員会のホームページより。

【ベネンシアドール】

  • 一次試験実施日において、年齢 20 歳以上であること。
  • 下記2つの内いずれかの職務に従事している。
    ①酒類を提供する飲食サービス業
    ②酒類を取り扱う輸入、販売、コンサルタント業等で、ベネンシアドールの知識と技術を用いて販売促進が可能な職務

※シェリー委員会のホームページから「受験資格証明書」ダウンロードして記入し、勤務先の捺印が必要です。現状では、勤務年数や勤務時間の指定はありません。

※ベネンシアドールは、お客様相手のサービスパーソンであることが前提です。趣味の学びであれば、シェリー・アンバサダーをご受験ください。

【シェリー・アンバサダー】

  • 一次試験実施日において、年齢 20 歳以上であること。
  • 職種は不問。

出願時期

だいたい5月ごろから始まります。

シェリー委員会のホームページから各自おこないます。

意外と出願期間が短い場合があるので、随時チェックをされることをおすすめします。

「ベネンシアドール」の試験

一次試験

だいたい6〜7月くらいです。

郵送筆記試験なので、おうちで自分で教本を見たり調べたりしながら回答することができます。

問題量は例年、A4用紙3〜4枚くらいです。

時として、ちょっぴり迷う問題やひっかけ問題も入っているので気をつけてください。

やる気を見るための試験です。

二次試験

だいたい9〜10月くらいです。

座学の筆記、テイスティング、実技の3つの試験があります。

試験会場にて一斉に行ないます。

このときの筆記試験は一次試験とは異なり、教本や資料を見ながら回答することができませんので、知識と理解が必要です。

テイスティングは3種類で、フィノやオロロソといったタイプ名を回答します。

実技試験は、2人1組でシェリーを注ぐ演技を行います。

おおまかに、座学とテイスティングの試験は午前中、実技試験は午後です。

全員の実技試験が終了した夕方ごろに、当日その場で合格発表があります。

合格者数は、例年は10名前後です。

公開実技審査

二次試験に合格されると、その年の最優秀ベネンシアドールを決める審査に進むことができます。

近年は、銘柄当てのブラインドテイスティング1つと、公開実技です。

銘柄当ては、タイプと銘柄を当てます。「フィノ・ティオぺぺ」のような感じです。高度ですね。

公開実技審査は、一般公開のパーティー形式で、審査員と観客の前で、実技を披露します。

※参考

とみた受験時です。

※2018年公開実技審査の動画は、こちら

※2017年公開実技審査の動画は、こちら

「シェリー・アンバサダー」の試験

ベネンシアドールと異なり、6〜7月の一次試験はありません。実技試験もありません。

9〜10月くらいの、ベネンシアドールの二次試験と同日に、座学の筆記とテイスティングの試験を行います。

テイスティングは2種類で、フィノやオロロソといったタイプ名を回答します。

お昼前には試験が終わり、合格発表は当日の、ベネンシアドールの公開実技審査のパーティーの時に行われます。

座学の筆記試験の試験対策について

ベネンシアドールの一次試験・二次試験、シェリーアンバサダーの試験、いずれも内容は少しずつ異なりますが、形式や問題構成は似ています。

A4用紙3〜4枚の問題用紙と、同じくA4用紙の解答用紙があり、例年は以下の問題がそれぞれバランスよくでています。

  • マルバツ問題
  • 選択問題
  • 並び替え問題
  • 穴埋め問題
  • 記述問題

試験範囲は、狭く深くです。

基本的には、その年の教本からの出題です。

教本は100ページもない厚さですので、暗記量自体はそこまで多くありませんが、「説明しなさい」のような記述問題や、原語のスペイン語で用語を記入することもあり、それなりの勉強量は必要です。

レベルは、ベネンシアドールのほうが、シェリー・アンバサダーよりも少し難しいことが多いようです。

合格ラインは、その年によって異なるようです。

特にベネンシアドールはリトライの方も多く、受験者も詳しい方が多いため「何割くらい取れれば合格」という目安はありません。満点を目指す試験だと思ってください。

テイスティング試験対策について

フィノやオロロソといったタイプ名のみの回答ですから、たとえば白ワイン色で辛口ならば、ほぼFinoかManzanillaしかないため、1/2で当たるという見方もできるかもしれません。

一方で、タイプ当てのみで部分点がないため、例えばソムリエ・ワインエキスパート試験のように、「結論は外れてもコメントで得点を稼いで合格する」ということができません。

そして、この試験の場合は、品種の違いもほぼなく、基本的に「同じ品種・同じ産地・収穫年はブレンド」ですから、そういう意味では当てる難易度は高いかもしれません。

過去出題や最近の傾向に沿って、とみたの講座でもお出ししますし、お近くのシェリー専門店等で色々と勉強されるのもおすすめです。

実技の試験対策について

正直、独学で合格や優勝できるレベルにまで達することは、ほぼ不可能と思います。

もちろんプライベートのお楽しみで行なうのは自由ですが、試験となると、いろいろな基準があります。

時代によっても変わります。

きちんと最近の試験を知っているベネンシアドールに習っていただくのがおすすめです。

我流で変なクセがついてしまうとなかなか取れなくて苦労する方もしばしばいらっしゃるので、最初が肝心です。そして最初にちょこっと習っただけでも、合格レベルは遠いと思います。

しっかり練習して、定期的に見てもらってください。

個人的に思いますのは・・・

みなさまご多用ですので、たとえば「練習動画を送るので、見てアドバイスください」と言われることもあります。勿論どうしてもいらっしゃれないのならしょうがないですけれども、私は正直、動画で見ても限界があるなぁと感じます。対面のほうが、アドバイスできることが何倍も多い気がします。

シェリー委員会のセミナーや私の講座でも、グループレッスンが行われることがありますので、活用していただいたり、あとは本気で最優秀をとりたいなら、最も効果があるのはマンツーマン指導な気がしています。

ちなみに私は、自分の時は「やるなら絶対優勝したい!」と思っておりましたので、シェリー委員会で開催されるグループレッスンのセミナーに何度か参加しつつ、個人的に、過去の最優秀ベネンシアドールのかたお二人に頻繁に見てもらっていました。

お近くに尊敬するベネンシアドールの方がいらっしゃるのであれば、見ていただくのもよいと思いますし、

私も、全員に頻繁に個別指導は無理かもしれませんが、もしお力になれることがあれば、お声がけください。

簡単にまとめると

こんなかんじです。

※「実戦講座」は、とみたのベネンシアドール・シェリーアンバサダー受験対策講座です。2025年も実施予定です。

ゴールデンウィークあたりにも、1日の単発講座なども可能ならできたらいいなと考えています。

 

合格率

 

2024年は、

ベネンシアドール:約22%
シェリー・アンバサダー:約19%

でした。

  • ベネンシアドールの合格率が20%以上
  • シェリー・アンバサダーの合格率が30%を切る
  • シェリーアンバサダーの合格率が、ベネンシアドールの合格率を下回る

上記3つとも、これより過去を遡っても、おそらく史上初と思います・・・。興味深い年でした。

よくいただくご質問

Q.過去問はどこで入手できる?

A.シェリー委員会が公表していないため、現状で入手先はありません。

シェリー委員会のセミナーで、サンプルとして一部を配布されたこともあるようです。

ベネンシアドールにおいては、過去受験生は一次試験の郵送筆記の問題が手元に残りますので、先輩からそれをもらって勉強する方もいらっしゃるようです。

(二次試験は問題ごと回収されるので手元に残りません。シェリーアンバサダーの問題も回収されます。)

個人的に思いますのは、過去問も「今は答えが異なる」ものや「今の教本に載っていない」ものが結構多くありますので、やみくもにやればよいのではなく、最新情報に合わせて精査して学習されることをおすすめします。

とみたの講座では、上記も踏まえて、過去問分析による「過去にはこう問われていた(今はこう)」等の実戦的な要点解説や、オリジナル模擬問題、試験によく出る重要ポイントをまとめた資料等の配布はどんどん行なっていきますので、お役に立つはずです。テイスティングアイテムも、過去に出題された銘柄を多数供出し徹底比較し、判別方法をお伝えしていきます。

Q.教本はどこで購入するの?

A.その年の最新のシェリー教本は、試験の申し込みをすると、シェリー委員会から送られて来ます。楽しみにお待ちください。

受験とは関係なく、別途購入されたい方は、在庫があれば可能かもしれませんので、シェリー委員会へ問い合わせてみてください。

(とみたの講座では、教本を元にしたオリジナル資料で講義を行いますので、教本が届いていなくても大丈夫です)

Q.実技に使うベネンシアの購入はどこでできる?

シェリー委員会のサイトから、受験生向けに、試験時にお腹に巻く必要のある「ファヒン」という赤い布とセットで、スペイン製のベネンシアを購入できると思います。

他には、板橋のナランハさんや、銀座のしぇりークラブさんなどで購入可能です。店舗へ行ってみて、もし何本か在庫があるようでしたら、実際に触ってしっくりくるものを選ばせてもらうといいでしょう。

▼ナランハさんはインターネットでも購入可能です。
https://www.naranja.co.jp/bar/web-categories/580

Q.ベネンシアの柄の太さや固さはどれがおすすめ?

A.一概には言えず「好み」や「スタイル」によると思います。

一般には太い方がかたい=しなりにくいため、太い方が最初はこぼれにくく使いやすいかもしれません。

一方で、慣れてくると多少やわらかさがあって適度にしなるほうが、しっくりくる方も多いかもしれません。

本当にこれは好みですし、ご自身の行ないたいスタイルによっても使いやすいタイプが違うと思うので、実際に店舗で触って購入できるようなら、ぜひ触ってみてください。もし資金が許せば、何本か違うタイプを購入し使ってみるのもひとつだと思います。

Q.ベネンシアで注ぐのは、高ければいいの?カッコよく振り回せばいいの?

A.違います。

私自身が、「高ければ良い」と思われても仕方がないようなスタイルで賞を取ってしまっているので、もしかしてそう思われるかもしれませんが、そうではないのですよ。

公式に「正確さ」「速度」などの採点基準があり、審査員も過去の最優秀ベネンシアドールなど、実技を熟知されている方ばかりです。

まずは、血の滲むような努力をしてきたことがわかる精度・練度が大切で、ただのカッコつけは通用しません。

シェリーの親善大使であるので、ご自身が主役でなく、あくまで「シェリーが主役である」というお心がけも大事だと思います。きっと態度に現れますし、伝わります。

そのあたりのマインドも、とても重要なことなので、私もしっかりお伝えしたいと考えています。

Q.(講座受講にあたり)ワインの知識ないけど大丈夫?

A.大丈夫です。

シェリーの理解に立つワインの知識も、ふんだんに盛り込んで授業を行なってまいりますので、ご安心ください。

シェリーはワインですから、ワインの理解も深めると、楽しいと思います。

Q.(講座受講にあたり)シェリーの知識ないけど大丈夫?

A.大丈夫です。

様々なレベルの方がいらっしゃると思いますので、一番初心者の方に合わせて授業を進めていきます。

他の試験で学んだよという方も、たとえばソムリエ・ワインエキスパート試験や、WSETで学ぶシェリーの知識とは、また角度が異なる情報も多いですから、楽しみにしていてください。

さいごに

私自身は、シェリーだけを専門で日々仕事をしているわけではないので、たとえばシェリー専門店でずっと活躍されてきた方々と比べたら、シェリーに関しては、知識も技術も大したことはありません。

もし本格的にシェリーを深めたい方はぜひ、シェリー専門店に行かれてください。私も、色々と教えてもらいに行きますし、美味しいし楽しいです。

私は、2014年に最優秀ベネンシアドールを賜り、現地にご招待もしていただいたご恩で、少しでもシェリーの市場の裾野を広げることに貢献できたらと考えています。

ワインの試験などでご縁のあった方々に、シェリーにも興味を持っていただき、シェリーを一緒に広めてくれる大切な仲間を増やすことや育てることが、自分にできることのひとつではないかと思っています。

2025年も、シェリーの受験講座を開催予定です。

よかったら、シェリーも学んでいただけたらうれしいです!

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<シェリー関係のおすすめ>

▼10月23日&12月18日 魚卵・珍味・発酵食品・チーズたちの実証ペアリング会!『オレンジワイン vs シェリーで新しい世界を!』
https://www.cheese-school.jp/wordpress/course/orengesherry20241012.html

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お読みくださって、どうもありがとうございました。

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友達追加してあげてもいいよという方はぜひ。ワイン会や講座のお知らせを配信しています。
https://lin.ee/v6033DR

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みなさまとお会いできますこと、心から楽しみにしています(^^)

富田葉子

富田葉子

フリーランスで、ワインやコミュニケーション、朗読などの講師業をしています。さらに素敵な人生のお手伝いができると嬉しいです♪

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