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対面もオンラインも随時開催中です
※初めてレコール・デュ・ヴァンの講座へ申し込まれる方は、講師紹介でお得になる可能性があります。ご一報くださいませ
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※過去の記事を加筆修正して再アップしています。
ソムリエ・ワインエキスパート試験や、ベネンシアドール・シェリーアンバサダー試験などに、過去に合格された方へ。
ますます楽しんで、ワイン(シェリーを含む)の学習を深めていらっしゃいますか。
これからの受験生へ、先輩として試験のアドバイスをされる際についてです。
「教える、伝える」ということは、ご自身も勉強になると思いますので、どんどんチャレンジされると良いでしょう。
一方で、たまに受験生から「悲しい気持ちになってしまった」というお声も聞きますので、よかったら読んでいただけると嬉しいです。
受験は一年一昔
試験は毎年変わっていきますし、ともなって各スクールのカリキュラムや体制、講師陣の授業の進め方も含めた受験対策全般も、毎年猛スピードでブラッシュアップして変わっていっています。(正直結構大変です…)
ちょっぴりオーバーかもしれませんが、私は、以下のように感じています。
「受験は一年一昔」
もし、過去に受験された方が、今後の受験生に試験のアドバイスをされる時は、
「今年はわからないけれど、あくまでご自身の時はこうだった」
という謙虚な姿勢で接していただけると、素敵だなと私は思います。
ご自身の年度に簡単だったことが、今は決して簡単ではない、ということもあると思います。
ご自身の年度に有効だった対策が、今はそうでない、ということもあると思います。
ご自身の思われている「これはこうだ」「これがよいのだ」は絶対ではない、ということは、もちろんお分かりになっていると思いますけれども、人に「教える、伝える」というときは、本当にこの意識が重要だと私は感じています。
特に試験関係の情報は、試験が近づくと、あることないことが飛び交い、受験生は一喜一憂してご不安になったりしますので、
- 事実
- 伝聞(あくまで聞いた話)
- 推測(あくまで自分の考え)
は、ごっちゃにせず、きちんと区別をして、今はどうなのかということもきちんとアップデートをして、吟味してからお伝えになることをおすすめします。
簡単なのに落ちたの?
これを読んでくださっている素敵な大人の皆様は、ないと思うのですが、
たとえば、ソムリエ試験に不合格になってしまった方へ、
「ええ!?一次試験なんて過去問やっておけばOKなのに、落ちたちゃったの?」
「二次(三次)試験なんてほとんどの人が合格するのに、落ちたの?嘘でしょ?」
などと、悪気なく言ってしまう方、中にはいらっしゃるようなんですよね・・・
不合格で内心はとても落ち込んでいた方が、ただでさえ頑張った結果が出ずショックなのに、たまたまお友達同士の場でそのようなことを言われて、泣きたい気持ちになってしまって、でも場の雰囲気を悪くしないように堪えて、という話も残念ながら実際に耳にします。
どなたも悪気はないでしょうし、お酒の勢いで気が大きくなっちゃってつい、とかもあると思うのですけど・・・
ぜひ相手の立場に立って、これから学ばれる方々のお気持ちに寄り添っていただけるよう、お願いしたいです。
特に二次の銘柄発表後は注意
ソムリエ・ワインエキスパート試験の二次試験日の夕方に、品種・産地・収穫年だけが発表されますよね。
その品種等の発表だけを見て、同じワインを飲んでいないのに
「品種産地フツーだったね、難しくなかったよね、多くの人が当たったんじゃないかな」
「これは当てて当然でしょ」
などの、実際に受験してない人(私ども講師も含め)の無責任な声を、しばしば見聞きします。
もちろん悪気はないことや、ご自身なりに評価したりその話題を肴にしたりしたい気持ちもわかりますし、自由ですけれども、合格発表まで不安な思いではち切れそうな方や、その後残念ながら不合格になってしまった方の気持ちを、どうか考えてあげてくださると幸いです。
シャルドネやカベルネ・ソーヴィニヨンなどスタンダードなものほど、類似の候補が多く意外と難しいですし、昨今はいわゆる典型的(オールドファッション)なタイプではないものも出題されているようにお見受けしますので、なかなか当たらなくても当然だと思います。
例年ですと公式の模範解答は、合格発表から期間をおいて翌年に公表され(たり、年度によってはされなかったり)、不合格になった方はそれまでの間、ご自身のコメントの自己採点ができません。
品種を全て外して合格の方もいれば、少し当てて落ちる方もいらっしゃるので、合格発表後、
「自分は品種1つ当たっていたのに落ちて、全外しの友達が受かった。なぜなのだろう。自分が勉強不足だったのはわかるが、具体的にコメントのどこがどうダメだったのだろう」
と悶々とし続けて年を越す不合格者も少なくないようです。
(せめて合格発表の時には、コメントの模範解答も一緒に出してくれればいいのに…そうしたら受験生が自己採点して早めに前へ進めるのに…といつも思うのですが私がここで申してもしょうがないですね)
不合格の方の中にも、すぐに前を向ける人もいれば、そうでない人もいるでしょう。
まだ前を向けていない状態で、「品種産地は簡単だったよね」「難易度は低かったよね」みたいな声を見聞きすると、余計に落ち込む方もいらっしゃるので、よかったらお気持ちを考えてあげてください、というお願いです。
※二次試験を終えた受験生の、自分はこんだけ当たったよ(ドヤ)というSNS投稿等を否定するものではありません。ご自身が頑張って当てたのだし、ご自身のSNSなのだから、自由だと思います。実際を知りもしない外野がいうのはちょっと考えた方が良いのではないですか、という話です。
※なんて、私自身も昔は公開でアンケートを取って「これは多くの方が当てています」みたいな話をしていたので、人様のことを言えないのですけれども・・・自戒を込めてです。
スクールや講師も同様に一年一昔
あと、特にワインスクールに行かれた方、「あの先生はこう」という話に花が咲くこともあると思います。
受験クラスは特に口コミが集客を左右する面が大きいなと感じておりまして、私もおかげさまで近年「とみた良かったよ」と言ってくださる方々のおかげで新たに来てくださる方が多くなってきましたので、大変ありがたく思っております。
一方で、他の先生方も大なり小なりきっとそうではないかと思いまして、特に私は本当にしょっちゅう「やり方」が変わるんです。笑
受講生層に合わせてと、自分の成長のために、毎回新しいチャレンジを取り入れているからです。毎年大きく試行錯誤です。
私は、
「全く同じ授業内容のコマでも、受講生が異なればそれに合わせて授業も異なって良い。同じ授業は二度となくて良い」
という派ですので、例えば週5つの受験クラスを担当させていただくと、同じ授業内容を週5回行なう上で、5回とも少しづつ進め方を変えています。
正直、成功も失敗もあります(あの話はしなくてもよかったなぁ、次回から省こう、など)。
もちろんお客様を実験台にしてはいけませんが、なんでも最初から上手な人はいませんので、本筋を逸脱しない範囲であればどんどん新しい挑戦を取り入れて進化した方が良いと私は考えています。
きちんと一分一秒単位で計算された、「いつどこで受けても平等で同じ」な授業をお好みの方には私のやり方は合わないかもしれませんが、それならば録音・録画を流せば済む話ではないでしょうか。
これからの時代にわざわざリアルタイムで授業を受けていただくことの意義として、私は「その場にしかないLIVE感」を大切にしていきたいと強く思っています。
ですので、昔の受講生が「とみたはこうだから…」などと善意で紹介してくださっても、実は「うーん、たしかにちょっと前はそうしてたけど、ごめんなさい今そうじゃないんです」という場合も多くて、もちろん改悪することはなく改善ばかりのつもりですけど、「聞いてたのと違った!」ということもあるかもしれませんので、もし話してくださるときは「自分の時はこうだったよ」に留めていただけると有難いです。
人もワインも成長し変わっていきますよね
私自身も日々成長しようと努力をしている中で、どんどん変わっていっている実感があることや、息子を大人になるまで育ててきたこともあり、人はいくらでも成長してどんどん変わっていくものだと心から思っております。
ですので、人様を拝見するときは、過去の印象で「この人はこうだから」と一方的なレッテルを貼らないように、現在のそのかた自身を改めてきちんと見るように心がけています。
ワインも同じかもしれません。一昔前のスタイルが今も同じかというと、そうではないですよね。きっと皆様も、先入観にとらわれず、目の前のワインをしっかり見ていらっしゃると思います。
試験対策に関しても、受験生へも、そうありたいですよね。
試験に合格された後も、人に教えたり伝えたりすることで、ご自身も成長し続けることができると思います。
過去のご自身を振り返りつつも、自分の時のやり方や感想がすべてではないことや、有資格者であることの言動の影響力にも注意して、
これからの方々が前向きに頑張れるような、温かく思いやりのあるアドバイスができるように、
謙虚さと共感を持って、受験生に寄り添いながら、未来のワイン業界を担う仲間たちのためにも、一緒に成長していきましょう!
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<ソムリエ・ワインエキスパート関係のおすすめ>
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お読みくださって、どうもありがとうございました。
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