ブログワインの受験講師として思うこと

ワインの受験講師として思うこと

(この記事は、昨年の記事を整理している中で別記事にしたほうがいいと思って過去の記事から分けたものです。昨年すでにご覧になっている方は同様の内容ですので飛ばしてくださってOKです。)

 

私はアカデミー・デュ・ヴァンにて、ソムリエ&ワインエキスパート試験や、ベネンシアドール&シェリーアンバサダーの受験対策講座を担当させて頂いております。

 

ワインの受験講師って、ちょっと独特ですよね。ワインのプロであるだけでも、受験のプロであるだけでも、務まらない。両方でないといけない。

 

授業の中で本当は「面白さ」や「奥深さ」もたくさん伝えたいけど、受験講座内において最優先すべきは、受講生を最短で合格へ導くことと理解しています。

 

正直にいうと、一方で、受験だけ受かって本質を学習しないままの「資格だけ持っている人」を輩出する可能性があることに、最初はものすごく抵抗がありました。

 

だから、少しでも多くわかってもらいたくて、楽しんでもらいたくて、試験には関係のない余談をたくさん話して、授業時間が大幅にオーバーしたことも最初は多くありました。

 

でも、資格対策講座では、そんなの求めていない方も多くいらっしゃいますよね。それもわかっているので、葛藤がありました。

 

ある時、自分の中で、答えが出ました。

 

資格を取った後で更に勉強したいと思ってもらえないのは、私の責任。受験講座の限られた時間の中だけじゃ本質をお伝えするのは到底無理なんだけど、その限られた時間の中で、いかに「もっと知りたいな、落ち着いたら深めたいな」と興味を持ってもらえるか、学習を続けてもらえるように導けるか、それこそが私の力量だ。そう思うようになりました。

 

というわけで、試験後も、みんなが少しずつでも勉強を続けてくれたらいいなと、心から願っています。教本も隅々まで読むと面白いですから、「そんな余裕ないよ」という方も、試験後いつになってもいいので、ぜひじっくり読んでみてくださいね。(もちろん忘れないうちに、早い方がいいですけども)

 

試験後いつになってもいいので…といえば、もう一つ。

 

試験合格後、お酒関係の様々な資格試験にチャレンジされる方も多くいらっしゃいます。もちろんそれはそれでとても素敵なことなのですが、資格試験勉強と、たとえばアカデミー・デュ・ヴァンで言えばStep1〜3などのワインの体系的な知識を楽しく学ぶ講座や、特定の分野を極める専門講座では、根本的なものが異なりますので、いつかは試験じゃなく楽しむ講座のほうもぜひ受講して欲しいです(自分の講座に来て欲しいという集客的な意味合いだけでなく)。

 

なぜかそう思うかというと、有資格者はこれから「教える側、伝える側」になって業界を引っ張っていって欲しい方々だからです。

 

かつて私もソムリエの資格を取得し、当時働いていたレストランで社内スタッフ向けのワイン講習を担当させていただくことになったのですが、暗記だけの知識も多かったので「どう言ったら良いのだろう」の連続でした。

 

シングルマザーで飲食店勤務で、時間もお金もそんなに余裕があるわけじゃなかったし、なんとなく勿体無い根性というかなんというか…「せっかくお金と時間をかけるなら資格取得など何か形に残るものを得たい」という気持ちもあり、JSAやWSETなどの受験対策の講座以外でワインスクールにお世話になるつもりはあまりなかったのですけど、試験と現場だけの知識では、どうしても伝える側になった時に限界がくるのですよね。

 

なので私は、ソムリエを取得した後に、興味のある分野や弱いなと思う分野の専門講座と、体系的な知識を学ぶStep1〜3を受講しました。たとえばソムリエ&ワインエキスパート有資格者にとって、Step1というワインの初級講座はもしかすると「そんなのもう知ってるよ」と思われる内容の方が多いかもしれませんが、「自分も講師と同じかそれ以上にわかりやすい表現で伝えていくんだ」「あの先生は一体どうやって噛み砕いて全くの初心者へ説明するのかな」という目線で講義を聞くと、新しい発見が多く、実際に私も資格取得後に受講してとても勉強になりました。

 

そんな自分の経験から、これからもワインやシェリーなどに携わって行くお気持ちがあり受験中心の学習からスタートされた方がもしいらっしゃいましたら、資格を取得してからの基礎の補強は絶対に行なったほうがいいと思いますし、本当におすすめしたいです。基礎学習がすでに済んでいらっしゃる方は、ご興味のある分野や弱いなと思う分野の専門講座もぜひ。試験対策とは異なった視点から、より一層その分野を好きになれるでしょう。

 

どうか、試験だけで終わらないで欲しい。です。

 

おわりに。

 

講師として講座を担当させていただく中で、いつも心に留めている言葉があるんです。

 

「知識があれば誰でも講師にはなれるけど、教えるのは、技術だからね。」

 

講師になりたての頃、ご自身のパソコン関係のお仕事で講師歴20年近いという生徒さんに言われた言葉です。今思えば、人前で喋るのが苦手でパワーポイントの使い方さえもよくわかっていない私が、とても歯がゆく見えたのでしょう。

 

(※恥ずかしながら、今の夫なのですけどね…笑)

 

おっしゃる通りで、単にワインに詳しいから良い先生になれるかというと、そうとは限らないでしょう。ワインに詳しくなることと、プレゼンの仕方や資料作成などの「伝える技術」の習得は、それぞれ全く別の努力が必要ですよね。

 

私は全てにおいてまだまだですが、それぞれ向上できるよう努力を続けてまいります。小さなことでも、改善点はぜひ教えてくださるとありがたいです。

 

今年で5年目、もう直ぐ6年目。これからも、どうぞよろしくお願いいたします。(^^)



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お読みくださって、どうもありがとうございました。

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