緊張対策について思うこと。

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いつもありがとうございます。今日も一日、皆様に素敵なことが沢山ありますように🙏✨

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※過去の記事を加筆修正して再UPしています。

 

ソムリエ三次試験のサービス実技審査、ベネンシアドールの実技試験、実技じゃなくても筆記やテイスティング試験の時でも、受講生の皆様がよく緊張するとおっしゃるので、緊張について書いてみます。

私は元々の性格が引っ込み思案で人見知りで、子供の頃はデブでいじめられっ子でしたので、人前で堂々と話すなんてできるわけもなく、ものすごく緊張しやすいです。

ワインの講師になってから最初の2年くらいは、本当に毎回、極度に緊張していました。そういえば先日、ちょうど講師になりたての頃に体験セミナーを受けてくださった方とたまたまお会いして、その方がこう仰っていました。

「最初、うわぁ随分緊張している人がきたな、と思ったよ。笑」

お恥ずかしいです。受講生に「うわぁ、この人緊張しているな」とバレバレで心配されてしまうくらい、声や手は震えるし、頭が真っ白になって何を言っているか自分でも分からなくなるし、自分が緊張していると自覚すると余計に緊張してダメになってしまい、いつも散々でした。

でも、ようやく最近、おかげさまで講義に限らずあまり緊張しなくなってきました。もし緊張していても、周りからは特に緊張しているように思われなくなってきたようです。

どうしたら緊張しなくなるのか、または、緊張していても緊張しているように見られないで普段通りのパフォーマンスが発揮できるのか、あくまで勝手に自分が思うことなので皆様に当てはまるかはわかりませんが、もしお役に立つ方がいらっしゃればと思いまして、3点書きますね。

 

1、緊張は敵じゃない

申し訳ないことに直接のソースを失念してしまったのですが、たしか私が初めて目にしたのは中谷彰宏先生の本だったような気が・・・(ごめんなさい自信ないのでもしわかる方いらっしゃいましたら教えてください)

そもそもなぜ緊張するかというお話で、それは医学的に、科学的に、生物学的に、正しいのかどうか私は分からないのですが、以下のお話は、自分はなるほどと腑に落ちました。

一説によると、緊張するのは「命の危機でも生き延びるため、体を守るため」なんだということでした。

例えばライオンや熊に襲われた時、どうしましょうか。

どっちに逃げよう・・・右?いや、左??それとも死んだふり??なんて迷っているうちにやられてしまうかもしれませんよね。ですから、頭で考えるより先に反射的に体が動くよう、頭が真っ白になるのだと。

そして、もし飛びかかられて手や足の一部がもげてしまった時、興奮して血流の多い状態では出血が多くなりすぎて逃げられないかもしれませんよね。だから、末端の血管を収縮させて出血が最小限になるようにする、それによって手足が震えるのだと。

緊張して頭が真っ白になったり手足が震えたりするのは、体が私たちの邪魔をしたいのではなくて、ライオンや熊に襲われても大丈夫なくらいスーパーサイヤ人な状態になってくれているのだと思えば、ちょっとその状態すごくないですか。

緊張している自分の体は敵じゃない。

もちろん、試験官や審査員も、敵じゃない。

私も、一応歴代優勝者として過去にベネンシアドールの最終実技審査の審査員をさせていただいて思ったのですけど、まーーーーー皆さま緊張していらっしゃるのがひしひしと伝わってきました。

「ちょっと、そんな緊張しなくていいから、落ち着いて、ね、大丈夫?いっぱい練習してきたんでしょ?ちゃんと発揮できるといいね、どうかリラックスして…!!」

と、受験生のカタカタ震えている手を見ながら、心の中で思いました。存じ上げない方でも、我が子の発表会を見守るお母さんのような気持ちになってしまいました。きっと、世の審査員・試験官の方々も大なり小なりそうなのではないかと思います。どれだけ努力が必要か、どれだけ緊張するか、ご自身も経験者でよくわかっていらっしゃることが多いと思いますし、大丈夫だから、リラックスしてやってね、って思いながら、きっと見ていらっしゃいますよ。決して、粗探しをしてどうにか減点してやろうなんて誰も思っていないはずですから、温かい目で見ていらっしゃいますから、気楽にやりましょう。

あと、緊張しちゃいけない!!とあまり思いすぎるのも、逆にプレッシャーになっちゃうのでは?とも思います。

「最もいいパフォーマンスを発揮できるのは適度な緊張をしているときだ」

といいますよね。実際そうだと思います。緊張でガッチガチでもいいパフォーマンスができないかもしれませんが、逆に気が抜けてリラックスしすぎててもイマイチだったりしますので、私も授業の時にリラックスしすぎないように気をつけています。笑

緊張は敵ではなく、適度な緊張は最高の状態、怖くないんだ、と思うことも大事かもしれません。

 

2、やっぱり練習量がものをいう

 

もし緊張で頭が真っ白になって、次の動作やセリフが飛んでしまっても、なんとなく「体が覚えている」…という状態にできれば良いですよね。本当に月並みですけど、それには地道な努力による練習量がものをいうでしょう。

しかも練習量が十分に足りていると、自信がでてくるので、そもそも緊張しづらくもなりますよね。私もそうです。もう何十回、何百回も同じ内容を話しているような講義であれば、あまり緊張しません。

もちろん準備不足で講義を行うことがあってはいけないのですけど、極たまに急にどうしても代わりがいないからと頼まれて引き受けてしまった代講とか、それこそ講師になりたての頃とかは、準備・練習不足もあっていつも以上に緊張しやすかったです。いけませんね。十分な練習量、ほんとうに大事だと思います。

 

3、意識を自分ではなく聴き手の皆様へ向ける

 

本番までに十分な準備・練習をしていただいた前提で、当日の緊張対策は、これが最も重要なことだと感じます。

どういうことかというと、自分が緊張をしてうまくいかない時って、自分のことばかり考えているときだなって、あるとき気づいたんです。たとえば、

  • 失敗したらどうしよう
  • ダメな講師と思われたら悲しいな
  • いい授業をしていると思われたい

などなど、これらって、全て「自分が」という言葉が前につきますよね。

  • 自分が、失敗したらどうしよう
  • 自分が、ダメな講師と思われたら悲しいな
  • 自分が、いい授業をしていると思われたい

これらに意識が向いていると、変な緊張をしやすいなぁと、私は実体験として感じました。

そうでなく、「自分はどう思われても良いから、今自分ができる最善を目の前にいる人たちのために全力でする!!」という、ある種の開き直りでしょうか・・・本番でそんな気持ちになれたときから、私は、自分にとって恐れ多い大先輩ばかりの中や、大勢の観客の前でも、あまり緊張しなくなりました。

そういえば、ちょっと違うかもしれませんが、緊急の手術をされることの多い素敵なお医者さまが、昔こうおっしゃっていました。

「自分の手で、ミリ単位の違いで人の命が左右されることもある、やはり緊張する。だけど、自分が緊張していてもしょうがない、自分が緊張したって誰も助からないんだ。いま自分の手にこの人の命がかかっている、絶対に助けなきゃと思った時、物凄い集中力が湧いてくるんだよね」

自分が緊張していてもしょうがないし誰のためにもならない、そうでなくて、とにかく目の前の人・物事に集中して今自分ができる全力を注ぐ、という感覚は職業に関わらず、繋がるところもあって大切なことかも、と思いました。

例えばスポーツ選手とか俳優さんとか、素晴らしいパフォーマンスを大勢の前で発揮される方々も、その瞬間は他人にどう思われるとかよりも、目の前のパフォーマンスに100%集中していらっしゃるのではないかと思います。

ですので、もし実技系の試験をこれから受ける皆様なら、審査員・試験官をとても大切なお客様やご家族ご友人だと思って、今ご自身ができる限りの最高のサービスを行ない、心から楽しんでいただけるようにその方々のために全力を尽くす。そうした結果、もし「君は全然ダメだね」ってバッサリ言われたら、もう素直に自分の努力不足でしたごめんなさい次頑張ります!という気持ちが、結果的に良いパフォーマンスにつながるのではないかと私は思います。

そうは言っても合否を決められる、採点されるものですと、自分がどう見られるかを気にするなと言うのも、難しいかもしれませんね。ある程度は気にしてしまうのもしょうがない気もしますが、そこばかりに気をとられると変な緊張をしやすいかもしれませんので(経験談)、自分がどうみられるかよりも目の前の相手のためにどうしたらいいかというところに意識をなるべく多く向けようとすることは、緊張感のある場でよいパフォーマンスを発揮するためにオススメです。

そういえば緊張対策で「観客はカボチャだと思え」などと昔から言いますよね。私はカボチャやジャガイモよりも、大事なお客様だと思う方がパフォーマンスを発揮しやすいのですが、実はカボチャも「人に見られている」という過剰意識をなくして目の前のことに集中しなさい、という意味では同じことを言っているのではないかと思ったりしています。

お世話になったボイストレーニングの先生が、こう言いました。

「あなたが声を発する限り、聴いてくれている人がいるのだからね。」

とっても素敵な、聴いてくれている人がいるからこそ、その人たちになんとか届けたいと思うから、私もいつも頑張れます。

そんなこんなで。私なりの緊張対策について思うことでした。どなたかのお役に立つとうれしいです。

(なんて偉そうに書いておいて、もし今度お会いした時にめっちゃ緊張していたら、笑ってください)

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お読みくださって、どうもありがとうございました。

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みなさまとお会いできますこと、心から楽しみにしています(^ ^)

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