たとえばソムリエ・ワインエキスパート受験講座など、同じ講座を曜日によって複数の先生方がご担当されている講座の場合、同じ学校で同じ講座で同じ受講料なんだから、どのクラスを選んでもそれなりに同じ感じだと思われるでしょう。これがね、全然違うんですよ。笑
アカデミー・デュ・ヴァン(以下ADV)は講師の自由度が非常に高く、それぞれの講師が凄まじく自己研鑽をされているので、同じ講座でも講師によってかなり異なると思います。場合によっては、「同じ受講料でもクラスによってこんなに全然違うなんて思わなかった!知らなかった!!もし知っていたら・・・」と、実際に講座が始まってから仰る方もしばしばいらっしゃいます。
でもね、これは悪いことじゃないと思うんです。ただ、知らないより知っておかれたほうが選びやすいのではと思いますので、そこらへんについて思うことを書きます。
まず、なぜ同じ講座でも先生によって異なるのか、です。
先生によって違う理由①バックボーン
ワインに限らず、同じことを説明するのにも人が異なれば、もっと言うと話し手の育った環境や性格や価値観や年代や性別や諸々が異なれば、もちろん話のニュアンスも異なりますよね。
ワインスクール講師で言えば、お若い頃からずっとレストラン勤務でソムリエ現場経験の長い方、インポーターとして世界中の生産者を訪れてきた方、ワインに限らず教育分野自体に力を入れてこられて講師専業の方…などなど、それぞれ同じことを説明するのに、見ている視点や使う言葉、身近なエピソードやご経験談などは、どうしても同じではないでしょう。
だからこそ楽しかったりもしますね。
人によってすんなり理解しやすい言葉や話し方は異なると思いますので、「この先生の話を多く聞いてみたい!」を大切にされると良いでしょう。
先生によって違う理由②集まる客層
前年度から継続受講の方やOB・OGのご紹介の方もよくいらっしゃり、「その先生が好き/その先生ありき」で申し込まれている方も少なくないため、講師によって多少の客層の偏りがあると申しますか、クラスの雰囲気や受講生層も講師の色がでるように感じます。
例えば独身の美男美女の先生には、異性のファンの生徒さんが多くなりがちかもしれません(あくまで例え話です。ただ、私も独身時代と再婚してからで受講生層が少々変わったような気がします。昔はどちらかというと男性が多かったのですが、現在は女性が大変多いです)。
こんな話を耳にすることがあります。
「アイドルみたいな先生で、受講生は親衛隊みたいな人が多くて、ひいた」
「ゴージャスな先生で、先生も受講生も高額なワインの話ばかりしていて、自分みたいな庶民は場違いだと言われているみたいだった」
うーん。お気持ちはわからなくもないんですが、そういうとき、できたら先生やスクールのことを悪く言わないであげて欲しいんですよね。。。
このご時世、先生のプロフィールやSNS投稿等で、どんなお顔やお人柄かはおおよそわかると思います。
あまり良くない言い方かもしれませんが、その先生を好んで集まりそうな客層は、冷静に見れば事前にだいたい予想がつくのではないですか?目の保養が重要な方はビジュアルが優れた先生を好むでしょうし、ゴージャスな話を求めていらっしゃる方はゴージャスな雰囲気の先生を好むでしょうし・・・
先生方それぞれが、その外見や雰囲気や授業スタイルでやってこられて、それを学校側が良しとして仕事を依頼しているわけですので、先生もスクールも誰も悪くないと思うんです。
一つの学校の中に、言い方が合っているか謎ですが、ビジュアル系、ゴージャス系、親しみやすい系、熱血スパルタ系、マニアック系など、バラエティ豊かに異なる先生のタイプが揃っている方が、様々な受講生のニーズに応えられますもんね。必要ですよね。
受講生の皆さまは、そのように先生方もバラエティ豊かであるということを踏まえて、どう選ぶかじゃないでしょうか。
もしクラスの雰囲気を大切に考えられている方は、先生のプロフィールやお人柄などとともに、「こういう先生の元に集まる生徒さんたちって、どういう方が多いんだろう」と一旦考えてみるのも重要なことではないでしょうか。
たとえば、ご自身だって美形の先生に惹かれて来たくせに、周りも同じように美形に惹かれて来た同性ばかりだと文句を言う、なんて不毛なことのないように。笑
だから、先生で選ぶべき
そのように、同じ講座でも先生によって授業の進め方も雰囲気も大きく異なるため、「どのスクールか」よりも「どの先生か」のほうが重要だと思うのですよね。
良い悪いじゃなくて、やはり人間同士なので、好みや相性があると思うんです。最終的に大事なのは「人」ではないでしょうか。
卒業後も何先生のクラスだったかで盛り上がったりご縁がつながったりすることもよくあります。その場だけでなく、講師やクラスメートとのご縁はずっと続きます。
可能な範囲なら、少しの無理をしてでも、日程よりも、どの先生にするかを優先でクラスを選ぶほうが圧倒的にオススメです。無理な日時は、お振替もできるので安心してください。
とはいえ、この先生がいいなと思っても、実際には日程や場所の都合で難しい場合もありますよね。
経験談として、ちょっとの無理ならば、絶対にしたほうがいいです。貴重なお時間とお金が必要なことですので、同じ時間と金額を使われるなら最も有意義に、と言う意味で。だって全然違うから。私も自分が受講生側の時は、ちょっと無理をしてでも、自分が良いと思う先生の授業を受講しています。
でも、あまりにもどうしても日程がすごく無理なら、しょうがないですよね。何を優先されるかはその方次第ですし、そこはケースバイケースでしょう。
申し込んだクラスを考え直したい場合
ADVの場合、講座お申込後でも、その講座の第一回が始まる前までなら登録クラス変更可能です。
講座が始まってしまうと、ご登録のクラスは変えられません。ご登録クラス以外のクラスへは、もしもお席が空いていた場合のみ、その都度申請していただき振替として行くことはできます。
お振替は「もし空席があれば可能」という前提であることも、留意しておいたほうがいいかもしれません。人気のクラスへは、振り替えようと思っても、空席待ちのままお席が空かないこともしばしばあるようですので。。。
お振替でいらっしゃる場合
「他のクラスだったから・・・」
「振替なので・・・」
と、ちょっぴり肩身が狭そうに遠慮されている方をお見かけします。
授業にしても、クラス会等にしても、他の皆様と同じようにお金を払って参加されているのだから、堂々と楽にしてくださいよう。と思います。
「私は〇〇先生チルドレンだから」
「俺の師匠は〇〇先生だから」
みたいなことをおっしゃる方もいらっしゃいますが、正直あまり私はピンとこないんです。
たしかに私にも、「師匠」なんて呼んでくださる卒業生の方がたまにいらっしゃり、有り難くうれしいのですけれども、なんていうんですかね。恐れ多いです。。。
以下は、私が個人的に好きな考え方で、朗読検定協会代表理事の村山さんが以前書いていらっしゃったことの受け売りです。
「師匠は弟子からお金を取らない。むしろ、師匠ならば弟子の分を払ってあげるべき。お金をいただく限り、生徒さんは弟子ではなく、お客様」。
たしかにそうだなぁ、と思うんです。受講生の皆さまは、お金を払ってるんだから、いろんな学校や先生方の大事な「お客様」でしょう。みんなにとって、大事なお客様です。
だから、ご受講されているクラスが何先生だとか、誰門下だとか、そんなことはどうでもいいので、クラスやスクール関係なくどこへ行ってもぜひ堂々と楽しんで欲しいです。卑屈になる必要も、妙なマウンティングをする必要も、全くないでしょう。
私も昔は、お振替の方に対してちょっぴり「普段は何先生のクラスなのかな」と気になることはありました。
なぜかと言うと、先生によって板書中心だったり、お話中心だったり、スライド中心だったりなど、進め方がまるで異なるから、受講生側が戸惑われる可能性があるからです。なので授業の際は普段の先生がわかると「その方にとっての普通」がわかるので、対応しやすいかなと思いまして。
でも、そもそも私のクラスの方であっても、全員に私のやり方が最も合っているかどうかわからないんですよね。クラス問わず「今の私の進め方はこうですが、やりやすいようにご自由にしてくださいね」がいいかなと、最近は思っています。たとえばテイスティングコメントも、Web入力ができる方は入力フォームを使っていただき、苦手な方は従来通り紙に書いていただくなど、諸々を各自の自由にしていただいています。
なので近年は、「ふだん何先生なのか」が、あんまり気になりません。人数は多い方が楽しいですし、私はみんなウェルカムです♪
まとめ
講師やそこに集まる客層との相性をよく考えて選ぶのが大変オススメです、ということで。
そうして選んでくださったのが、もしも私のクラスならめちゃくちゃ嬉しいですけど、例えそうじゃなくても、みなさまに一生の素敵な出会いがあると良いなと思っています。
自分も受講生時代があり、今もおかげさまで多くのクラスを担当させていただいている身として思う、今の正直な気持ちです。
ちなみに私の講師料は集客人数の歩合制(振替はノーカウント)なので、クラスご登録時にはぜひ私のクラスを選択してくださると泣いて喜びます。笑
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