配慮

最近ミスユニバースやプラダのニュースを見て、それがどれだけ悪いのか悪くないのかや、悪気があったかなかったかという議論より、「悪気があろうがなかろうが、配慮が足りないのは改めた方がいいよね」なんだよなぁ…と思い、ふと「配慮」について自分が目から鱗だった体験を思い出したので、書いてみます。

 

実は、中谷彰宏先生の「中谷塾」に、たまに参加しています。

 

以前、とある回で、こんなことを学習しました。実際にあるキャッチコピーの一部を空欄にして、そこに入る言葉を考えてみる、というものです。多くの発見があった中で、特に印象に残ったのが、この2つでした。

 

  1. いい___は、きっと学校をたのしくする。
  2. 山を越えないと___があった。

 

みなさまは、空欄に、どんな言葉が入ると思いますか・・・??

 

①いい___は、きっと学校をたのしくする。

ヒント:これは、塾のCMだったそうです(稲田塾)。

 

そう、正解は「塾」。

 

「いい塾は、きっと学校をたのしくする。」

 

ポイントは、塾と学校は敵対しがちだけど、敵を落として自分を上げるような言い方はだめ、ということ。だから、「塾のほうが学校より良いよ」ではなく、「塾があるから学校がもっと楽しくなるよ」という言い方が正解なのだそう。

 

中谷先生はおっしゃいました。「敵も上げて、その上で勝たないと、いけないよね」と。その考え方、好きだなぁと思いました。

 

どの業界にも似たようなことが多少はあるのではと思いますが、意図的に秘められた他者(他社)批判やマウンティングを見かけることがあります。数字や結果を出すためには綺麗事だけではやっていけないのかもしれないし、上手に利用して良い結果を出している方もいらっしゃると思うので、そこらへんもうまくやらないといけないのかな?って少し悩んだ時期もあったけど、なんか、どうも苦手で。

 

私は、中谷先生の仰った考え方が好きです。他人を下げて自分を上げるような言動は、一部の人には効果があるかもしれないけど、やっぱり私は、気持ちよくないから。もしも自分がされることがあったとしても、自分は人に対してしたくない。しない。

 

(ただ、不当に下げられっぱなしでもしょうがないので真実は言う。見る人は見ていると思う。そして、自慢する時は湾曲じゃなくて素直にする!笑)

 

・・・と、たまたま中谷塾のこの回に参加して、自分の中でモヤッとしていたところの答えが出たので、改めてこの言葉を考えられた方と解説してくださった中谷先生はすごいと思ったのでした。

 

②山を越えないと___があった。

ヒント:これは、車のCMだったそうです(TOYOTA)。

 

私は、「見えない海」と書きました。もし車に乗って山を越えて、綺麗な海がパッと広がったら素敵だなぁ、きっと「車に乗って出かけたい!」って思うなぁ、ということで。

 

ところが正解は、「見えない山」でした。

 

「山を越えないと見えない山があった。」

 

思いもよらない答えでした。山を越えて、どうしてまた山なんだろう、どうしてそれが魅力につながるのだろう・・・と、正解を聞いても最初はピンときませんでした。

 

これは、山を越えて海など別の素晴らしいものが見えたという方向に持っていくと、「山」がただの邪魔者になってしまい、周りに山しかない県に住んでいる方々を下げてしまうから、ダメなのだそう。日本は東京など一部の都市部に人が集中しているけど、全体としては田舎に分類される県の方が多いのに、ということでした。

 

目から鱗がぽろぽろ落ちました。

 

そうですよね。普段、山も海もない都会にこもっているから、考えもしなくて失礼な話なんだけど、山しかない県に住んでいる方々も勿論いらっしゃるわけで…生まれた時から山と共に暮らしていて、山が単なる障害物みたいな言い方をされたら、たしかに嬉しくはないし、山の素晴らしさにもちょっとは触れてほしいかなって思う気がする。

 

この配慮は全く思いつかなかったので、深く考えさせられました。「どれだけ多くの立場の人のことを考えられるか」は、一朝一夕じゃできませんね。。。

 

配慮は人生経験

中谷先生は仰いました。「配慮は人生経験」だと。

 

たとえば「悪気はなかった」「そんなつもりじゃなかった」などというのは簡単だけど、そう言えば許されると思っている人はよくないし、悪気があろうがなかろうが「配慮が足りない」というのは大人としてカッコいいことではないので、きちんと自覚して成長することが必要ですよね。

 

私も、まだまだ人生経験も何もかも色々足りないけど、少しずつでも「大人の配慮」のできる女性になっていきたいなって思います。

 

自業自得で恥ずかしい話なんですが、一応、早くから15年ほどシングルマザーをしてきて、もちろん同年代の子達と比べてできなかった経験もたくさんあるけど、逆に同年代の子達があまりしていないような苦労経験もまあまああるので、もしかしたら「私ならではの配慮」もできるかもしれないと思ったります。できることは、ぜひ、できる限りしていきたいです。

 

というわけで、今の私の、特に心がけたいテーマは「配慮」。

 

なんて、もっともらしく書いてますけど…自分自身が若かりし20代の頃に、配慮の足りない毒舌気取りの発言をして炎上したことが何度もあるので、たくさんの失敗と反省を胸に、心から自戒を込めて。

 

いつも、こんな私に付き合ってくれてありがとうございます。
もっともっと、細やかな配慮ができるように、精進していきます!

🍾✨🌿✨🍾✨🌿✨

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みなさまとお会いできますこと、心から楽しみにしています(^ ^)

富田葉子

富田葉子

J.S.A.認定ソムリエ/ワインエキスパート WSET® Level 3 Award in Wines シェリー原産地呼称統制委員会認定 2014年最優秀ベネンシアドール JCAAコミュニケーション能力検定1級 日本滑舌能力検定協会認定講師(滑舌能力検定1級) 日本朗読検定協会認定講師(准プロフェッサー) レストラン勤務時代にネッド・グッドウィン MWの元で働き、ワインの魅力の虜になる。ワインの勉強は生粋のアカデミー・デュ・ヴァンっ子で、アカデミー・デュ・ヴァンが大好き。 みんなが仲良くなれる優しい雰囲気、聞き取りやすい講義と分かりやすい資料が特に好評。試験講座受講生の合格率も高く、「暗記こそ心で伝える」をモットーに、どこまでも寄り添って全員を合格へ導く。 15年間シングルマザーの経験があり、近年まで自身が「家事育児を両立し勉強もしながら忙しく働く母ちゃん」であったことから、限られた時間でも楽しくしっかりと身につけていただくことに心血を注いでいる。受講生との交流を大切にし、クラス会も活発に開催。 近年は滑舌能力検定や朗読検定の講師資格も取得し、ただワインに詳しいだけの講師ではなく、伝え方のプロフェッショナルでもありたいと日々努力を続けている。

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