講師業とレストランサービスは似ていると思う

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先日SNSに投稿しました、上記について、私の考えの補足です。

FBの最後にも書いておりますが、特定の何かや誰かを非難する意図ではありません。最近ワイン講師としての考え方や在り方について私自身も勉強になる議論が最近あったので、今の自分の考えを、自戒を込めて備忘録です(また自分が成長したら、変わるのかもしれません)。

このあと触れる講師業もサービス業も、全く私が偉そうに語れる立場にはないのですが・・・誹謗中傷とかでなければ、自分のブログで自分の考えを書く分には自由だろうと思いまして、書いております。もしご覧になってお気を悪くされる方がいらしたらごめんなさい。

さて。

講師業は、ソムリエさんのレストランサービスと似ていると思っております。ソムリエさんだけじゃなくて、CAさんなど、様々なサービス業と共通点があると思います。

レストランサービスでも、お客様が必要そうなものや、喜んでくれそうなものを、先回りして用意しますよね。

授業やセミナーも、お客様が必要そうなものは、できる限り全て先回りして用意するのが講師の仕事の一つだと、私は考えています。

たとえば講義の中で、受講生にとって重要な情報(任意の余談ではなく)がある場合、それを口頭でサラッと言っただけで、

「こっちは言ったんだから、自分でメモればいいでしょ」

という姿勢は、もし高級レストランのサービスに例えたら、ちょっとホスピタリティが足りないんのではないか、と思うのですよね。

受講生側ご自身が「手で書いた方が覚えるから」といって、一生懸命にメモをするのは、勿論よいです。聞き方は受講生の自由ですから。

しかし、もし講師側がそれを当然として、大事な情報部分の記載資料を用意しないのなら、それは単なる不親切か、資料の不備の正当化だと私は考えています。

私は、重要なものはなるべく備品として先に用意し、安心して受講生が話の内容に集中していただける環境を作ってあげたいです。じゃないと、その場で受講生の頭の中に内容が深く入ることは難しいと思うからです。

「完璧な資料があれば授業は要らないではないか」というご意見もあるかもしれません。

たしかに、ただの情報伝達なら、資料を見れば事足りるかもしれません。そんな、つまらない授業はしたくありません。

たとえば、台本や原作を読めば、内容がわかるので、お芝居や映画は見なくてよいでしょうか?

楽譜を見れば、曲はわかるので、演奏は聞かなくても良いでしょうか?

そうではないのと同じように、どう表現するか、どう演奏するかが、講師の腕だと考えています。

私は、重要事項がきちんと網羅されている資料が受講生のお手元にあって尚、さらに私の話が聞きたいと思ってもらえる授業を目指しています。
 

(オリジナル資料を用意されない先生方を非難したいのではないです。自分が講師として授業に臨む際には、そう思っている、というだけです。いろんな先生方のスタイルがあり、それぞれに正しさがあると思います。)

これからの時代、情報を読み上げるだけなら、AIが最強ではないでしょうか。噛んだり間違えたりしないし、美しいビジュアルも無限に作れますし。専門知識も、わざわざ授業を受けなくても、いくらでも手に入りますよね。

だからこそ、情報がきちんとしているのは当たり前、それを講義の中でしっかりと申すのも当たり前で、「単なる情報伝達」以外の付加価値がどれだけあるかが、わざわざお金と時間をつかってセミナーを受けていただく価値だと思っています。

たとえば、会うと元気になれるとか、情報は漏れなくちゃんといただけて(漏れや訂正があればアップデート版の再配布や正誤表の配布は当然で)、その上で「ここでしか聞けない余談」が満載とか、そういうのが重要だと感じています。

ただ、私も本当に偉そうなことを言えなくて・・・

特に講師になりたての頃は、聞き手の記憶に残る話し方ができもしないのに、情報の消化に追われて早口でバーっと申しただけで、「自分はちゃんと言った、伝えた」と思っておりました。そして「これは前回お伝えしましたよね」なんて、誰の記憶にも残っていないのに、独りよがりで申しておりました。とても恥ずかしく、申し訳なく思っています。

違うのですよね。決して「言う=伝える」じゃないです。全然違います。

講師の頭の中だけにある情報を、口で言うだけで、お一人おひとりの心に届くように、同じものを思い浮かべてもらえるように伝えるなんて、いかに難しいか。自分は今、朗読の勉強をして、特にそう思います。

朗読って、あくまで「声だけ」で、情景や個々の人物像や、場面の移り変わりや、その場の温度や明るさや音や匂いなども伝えようと工夫するじゃないですか。めちゃくちゃ高度だと思います。

もちろん、声だけでなくビジュアルを含めて全身で表現される役者さんも、すごいと思うのですよ。髪の毛から爪先まで、なりきり表現し世界を作り、チームワークで感動させる力。憧れます。

アナウンサーさんも、すごいと思っています。難しい人名地名も含めて、今入ってきた初見の原稿もスラスラと聞きやすい読み方で読むことができ、上半身アップの映像に耐えられる美しいビジュアルもお持ちの、スーパー才色兼備さ。憧れます。

どのお仕事の方も勿論すごいのですけれども、どの職業が偉いとかじゃなくて、声のプロの方々もそれぞれジャンルが異なるのだなと感じています。

私は、ワインの講師の話し方の技術に関しては、アナウンサーよりも、朗読家やナレーターの方が磨かれているスキルが、より深く役立ちそうに感じています。

大好きな朗読の先生の言葉をお借りすると、声で、「ただの情報ではなく、情景を伝える」という技術です。

アナウンサーさんみたいに、情報をスラスラとクセがなく綺麗に読んでも、聞き手の頭には残りにくいかもしれないからです。ただし最低限、変なクセがないように話す技術と努力は必要ですよね。たとえば無意味にしょっちゅう語尾が伸びたり上がったり、「えー」「あー」が多かったり、そう言う話し方は聞き手の集中力を削ぐから、避けたいです。

その上で、活字に命や情景を与えて、自分の頭の中にしかないものを、同じように受講生皆様の頭の中にも思い浮かべていただいて、その情景を一緒に歩いて、バスガイドさんみたいに道案内していく技術を鍛えたいです。

淡々とテイスティングコメントや暗記事項を読んでも、生徒さんたちは面白くないだろうから。ワインにまつわる一つひとつの表現も、きちんと伝わる言い方で伝えたいです。

ワインの香りや味わいの魅力、一つひとつの産地の魅力、お一人おひとりの造り手さんの魅力、それらをご存知ない方へ最大限にお伝えしようと思うと、壮大すぎて、声で情景を伝える技術は、いくらあっても足りないと思うんです。だからこそやりたい、努力したいです。

自分がそう思って日々試行錯誤を繰り返しているから、そこにこだわっているから、そうでないと感じる講義がもしあれば、ちょっと不親切だなと思ってしまうのかもしれません。

授業時間内に伝えられることは限られているし、口頭だけでは伝わりにくいから、大事なことを網羅しているレジュメをきちんと用意するのは当たり前。でもそれは、あくまで自分がそう思うだけで、そうではないスタイル好きな先生や受講生もいらっしゃるでしょう。

私も講座の主旨によって、どこまで用意するかは異なりますしね。試験対策の暗記すべきものはしっかり用意するけど、楽しむ講座なら小難しいことはあまり要らないかなと思い、独自資料は軽めです。

そんな感じです。

なんていうのですかね。

私も全然まだまだ何かとできていなくて、勉強中&努力邁進中なんですけれども。

サイトの性質上、これを読んでくださっている方には、これからソムリエやワイン検定講師になられる方も少なくないんじゃないかと思うので、書いております。

特に優秀なソムリエさんたちは、お客様のニーズを先回りするチカラやホスピタリティが日々鍛えられていると思いますので、受講生のために考えつくされた素晴らしい講義ができると信じております。

私も試行錯誤しながらそれを楽しんで向上してゆきますので、一緒に成長していきましょう。

ちなみに私は、ダメ出しをいただけると伸びるタイプですので、お気づきの点があれば色々とぜひ教えてくださるとありがたいです。

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お読みくださって、どうもありがとうございました。

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みなさまとお会いできますこと、心から楽しみにしています(^^)

富田葉子

富田葉子

フリーランスで、ワインやコミュニケーション、朗読などの講師業をしています。さらに素敵な人生のお手伝いができると嬉しいです♪

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