ソムリエ試験後のおススメ|ソムリエ・ワインエキスパート試験

「せっかく学習習慣がついたし、試験で終わらず成長のために、次のステップへの勉強も少しずつ始めて行きたい」

というお声をしばしばいただきます。

何をしますか?
選択肢がたくさんあって、迷ってしまいますよね。

ソムリエ・ワインエキスパート試験以外にも、ワインやお酒には様々な資格試験があります。それぞれの試験によって求められる解答が異なり、幅が広がりますので、落ち着いたら他の資格試験も挑戦されると面白いでしょう。試験って、なんだか抑圧と解放のコントラストが、ハマりますよね。わかります。笑(参考:「ソムリエ試験後、WSETってどうなの?」)

ただ、試験も良いけどできればぜひ、ADVでいえばStep1〜3、研究科などの、試験以外のお勉強もして欲しいなって思います。

※決して試験やコンクールを否定するモノではありません。試験をクリアしたりコンクールで勝ったりするのがお好きな方は、私にオススメされなくてもご自身でどんどん挑戦されるだろうと思いますので、そうじゃない部分も大切ですよというところに重点を置いて今回は書いています。

以下、試験以外の学習を私がおススメする理由3つです。

理由1:見る角度が異なるから

どんな試験であっても、あくまで試験勉強である限りは、試験に有効な内容を中心に学習して、試験に出ないところは端折られやすいという面は共通しています。

試験によく出るところが、必ずしもワインの学習の中で本質的に重要な部分ばかりであるとは、限りません。試験ではあまり出題されない割愛されてしまう部分でも、本質的にはとても重要なことや面白いことは、たくさんあるでしょう。

試験ありきの講座とそうでない講座では根本的なスタンスが大きく異なるので、仮に「カリフォルニアについて」など同じ学習範囲であったとしても、重要事項や見る角度は異なります。

もし「試験後は、暗記だけでなく理解をもっと深めたい」と思われるならば、試験系でない講座や本も積極的に見ていただくことを私はお勧めします。

理由2:伝える側になった時に役に立つから

Step1のご紹介やこの後の私の体験談と重複しますが、「試験ありき」ではない学習は、ご自身が「教える側、伝える側」になったときに絶大に効果を発揮するのですよね。

かつて私も猛勉強をしてソムリエの資格を取得し、当時働いていたレストランで社内スタッフ向けのワイン講習を担当させていただくことになったのですが、丸暗記の知識が多かったので「どう言ったら伝わるのだろう」の連続でした。

試験勉強ばかりで進めていくと、いつか伝える側になった時に壁に当たりやすいです。特に基礎学習が抜けている方は、「今更」と思わずに、後からでも絶対に学ばれた方がいいと思います。

もし既にご存知の内容でも「自分も講師と同じかそれ以上にわかりやすい表現で伝えていくんだ」「あの先生は一体どうやって噛み砕いて説明するのかな」という目線で講義を聞くと、新しい発見が多く、とても勉強になりますよ。

理由3:試験系とは異なる面白い先生も多いから

ここだけの話、これは本当に個人的な感覚なので賛否あると思いますけど、、、

各分野の、失礼ですがちょっぴり変わっているような変態的に超お詳しい専門の先生って、試験系の講座をやりたがらない方が多くないですか?

「受験講座なんかよくやるね?自分は死んでも嫌だね」って仰る超絶面白い先生、結構いらっしゃるように思います(何人もお顔が思い浮かびます)。笑

もちろん受験講座は受験講座で、大変やりがいや楽しさがあり、特に私はそれを強く実感しています。

しかし、受験講座は嫌だと仰る先生方のお気持ちも、よくわかります。試験対策だとどうしても、面白いところや知って欲しいところを話せない場合が多々あるので、講師としてその分野に愛が深ければ深いほど、欲求不満になることがあるんですよね。。。

もっと話したい!でも話している場合じゃない、本当はアレとかコレとか聞いて欲しいんだけどなぁ、今はしょうがないなぁ。。。みたいな時、私もあります。ただそれは、試験系の講座と主旨が異なるので、割り切りや気持ちの切り替えが必要だなって今は思っています。(参考:「ワインの受験講師として思うこと」)

基本的に受験講師としてはバッサリ要約上手な方が優秀と思いますので、各分野に対してむしろ少しドライな気持ちで接していらっしゃる先生の方が、向いているような気もします。

(もちろん、試験系を得意とする先生方が個々の分野に深くないとか愛がないとか、決してそういう意味ではなく。)

幅広くまとめ上手な試験対策系の先生とはまた違った、一つのことにとても深い愛を持ち突き詰めている専門の先生のもとでも学ばれてみると、また面白いんじゃないかなと思います。そんなこというと試験系を多く担当している自分の首を締めるんですけども。笑

おまけ:とみた体験談

私が受講生だった頃は、ソムリエ試験が終わった後、そのまま秋からStep3へ進みました。(Step1もStep2も未経験)

今振り返れば、「今以上にワインに関して何も知らなかったなぁ」と痛感しておりますが、恥ずかしながらソムリエ試験に合格した直後は、ちょっぴり自分が偉くなったような良い気分になっておりました。

なので、「Step1は基礎?そんなのもう知ってます!Step2は産地学習?それも、もう結構知ってます!こんなにたくさん勉強してソムリエ試験に合格したのだから、Step1やStep2では簡単すぎるのではないかしら」と、当時は思っておりました。

当時のStep3は(※今はリニューアルされて内容が異なります)、試験勉強ではあまり出て来なかった、各品種の起源やクローンや、栽培法&醸造法により異なる部分の細かく詳しいお話、トップ生産者などについて学習すると伺いました。それは未知の世界だったので、せっかくお金と時間を使うなら絶対コレだ!!と思って、張り切ってStep3を受講しました。

結果、先生やクラスメートにも恵まれて、おかげさまで面白かったです。とても面白かった。だけど、やっぱり周りの方々と比べると自分は基礎の部分が抜けているなぁと、随所で感じました。

なので私は、受験とStep3が終わった後に、Step1→Step2→もう一度リベンジでStep3と立て続けに受講しました。

それが、とても良かったです。試験に合格しStep3を受講した後でも、Step1やStep2には新しい気づきと発見がありました。受験では端折らざるを得ない根本的なところまで触れてくれるので、「今更だけどそうだったのか!」と腑に落ちることがいっぱいありました。そして、大まかに講師がどんな内容を言いたいかをわかった上での受講って、こんなにも理解しやすいものなのか、と楽しくなってしまうくらいに、するすると頭に入りました。

もちろんStep1→Step2→Step3と順に進んだ方が理解はしやすいと思いますが、自分がそんな感じでしたので、正直ご受講の順番はそんなに拘らなくても、ご興味があればどこからでも良いんじゃないかと思います。

いずれにせよ、最終的には、全てご受講されることを強くお勧めします。断片的だった知識が丸くつながりますので。

体系的な学習は昔、もう何年も前にしたよ・・・という「お久しぶり」な方も、昨今はワインの世界も一年一昔ですから、よかったらぜひ。定期的にアップデートをされると、知っているつもりで知らなかった!という新しい発見が多々あると思います。

まとめ

「次の勉強を始めるのは、ちょっと休んで、今までの勉強を整理・消化してからにしよう」

と思われるかもしれませんが、立ち止まらない方がいいですよ?

経験上、間が空くと結局たいしてやらずに知識もテイスティング力も下がる方が多いように思います(自戒を込めて)。

せっかく頑張って高いレベルにいらっしゃるのに、もったいないですから。どんどん先に進みましょう。

大丈夫、未消化の部分は、大事なことであれば必ずまた出てきますから、そのときに消化すればいいんです。そもそも、ご自身が常にステップアップされていると、後でまた出てきた時には難なく消化できたりしますしね。

楽しい世界がたくさん、待っています(^^)

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富田葉子

富田葉子

J.S.A.認定ソムリエ/ワインエキスパート WSET® Level 3 Award in Wines シェリー原産地呼称統制委員会認定 2014年最優秀ベネンシアドール JCAAコミュニケーション能力検定1級 日本滑舌能力検定協会認定講師(滑舌能力検定1級) 日本朗読検定協会認定講師(准プロフェッサー) レストラン勤務時代にネッド・グッドウィン MWの元で働き、ワインの魅力の虜になる。ワインの勉強は生粋のアカデミー・デュ・ヴァンっ子で、アカデミー・デュ・ヴァンが大好き。 みんなが仲良くなれる優しい雰囲気、聞き取りやすい講義と分かりやすい資料が特に好評。試験講座受講生の合格率も高く、「暗記こそ心で伝える」をモットーに、どこまでも寄り添って全員を合格へ導く。 15年間シングルマザーの経験があり、近年まで自身が「家事育児を両立し勉強もしながら忙しく働く母ちゃん」であったことから、限られた時間でも楽しくしっかりと身につけていただくことに心血を注いでいる。受講生との交流を大切にし、クラス会も活発に開催。 近年は滑舌能力検定や朗読検定の講師資格も取得し、ただワインに詳しいだけの講師ではなく、伝え方のプロフェッショナルでもありたいと日々努力を続けている。

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